公社の看護

公社の看護

先輩の声

公社では3年で一人前に育てる万全の教育体制がありますが、3年後のあなたはどう成長しているでしょうか。1年目から見つめてきた先輩たちの3年後の姿から、2017年のみなさんの成長ぶりを感じられるかもしれません。

荏原病院
人に最も近づき、最も深く関わる職業に、やりがいと誇りを感じます。

小児科で子どもと関わっていると癒されます。私が中学生の頃に病気がちの妹が入院し、「自分に何かできることはないか」と考えたことが看護師を目指したきっかけです。だから今でも、子どもたちが夜にさみしい思いをしていないか、気持を少しでも楽にできる方法はないかと考えます。繊細な子どもたちに上手に接することは難しいけれど、やっぱりみんな、素直でかわいい。この病棟には大人の患者さんも多いですが、中には自分から訴えを表出できない方もいます。ある年配の男性患者さんに根気よく働きかけた結果、ケアの際の羞恥心を打ち明けてくださった時には、非常に反省しました。私は業務に一生懸命になるあまり、患者さんの思いに配慮することができていなかったのです。キャリア4年目を迎えた今でも、悔しく感じたり、泣きたくなったり。それでも、最も近くで患者さんに寄り添い、心身のケアを行う看護師という職業の素晴らしさを日々感じています。

多摩北部医療センター
自分の理想とは程遠いデビュー。
ダメキャラ挽回のために頑張りました。


入職して間もない頃は泣くことが多かったと思います。自分のふがいなさが情けなくて。先輩は優しく教えてくれましたが、その優しささえも辛く感じたり。子どもの頃からしっかり者で通ってきたのに、看護師デビューしたらすっかりダメキャラになってしまった私。呼吸状態が悪化し専門的治療を受けるために転院する児の母親が、心配で泣いていても何もできず、その後先輩と振り返りをしていて泣いたり。でも、経験を重ね4年目になった今は、「看護師として、こうありたい」と思うレベルの80%程度には達したような気がします。これまでは先輩に一生懸命追いつこうと頑張ってきたけれど、今は自分から気づいて動けるし、バイタルサインの変化にも敏感になって予測してケアを行い、「仕事が早いね」と言われることも増えました。残りの20%を埋めるために必要なものは「向上心」。今年からはリーダー業務もしています。私も先輩たちからしていただいたように、後輩の頑張りに敬意を払いながら、良好なチームワークを作っていきたいと思っています。

東部地域病院
看取ることの辛さは癒えなくても、
患者さんから得た学びは宝物。


301病棟は整形外科と婦人科の混合病棟。整形外科ではリハビリの後に回復し、笑顔で退院する患者さんが多いけれど、婦人科には深刻な病状の方も多く、そのギャップの大きさに今でも戸惑います。終末期の患者さんを看取ることもあります。そんなときは同僚と共に患者さんの思い出話をたくさんして、自分たちの辛さを癒します。婦人科化学療法を受けていた終末期の患者さんに長く関わったときは、セルフケア指導にも取り組んだことで大きな学びを得ました。彼女は頑張り屋さんで、弱音を吐かず、忙しい旦那様を思いやるだけでなく、私たちを気遣って何も要求をしない人でした。最後には急激に悪化して亡くなりましたが、本当に優しい人でした。私にとって非常に辛かったのは、家族が悲しむ姿。「もっと出来ることがあったのでは」という思いが消えることはありませんが、自分が思い描く理想の看護師像に向かって、一歩一歩、歩んでいきたいと思っています。

豊島病院
時間は工夫して作るもの。
患者さんとの交流が何よりも大事。


小学生の頃に入院し、担当の男性看護師を見て「カッコイイ!」と思ったことがこの道に進むきっかけに。私の病棟にはリーダー的存在の男性主任がおり、女性が多い職場でいつも声をかけてくれたことを感謝しています。私もいつか先輩のような存在感を発揮し、働きやすい職場環境を作るために貢献したいと思っています。今では自分も、カンファレンスなどの場面で意見をしっかりと言えるようになりました。1年目は何を言うべきかも分からなかったけれど、今は患者さんの状況を共有するために必要なことなら迷いません。
多くの看護師は入職1年目に「患者さんと話せる時間がこんなに少ないなんて」とギャップを感じるものですが、私は全く逆でした。話せる機会が少ないからこそ、わずかな時間にしっかりと会話をすることで深い交流ができるのです。次々に業務に追われる忙しい日々ですが、ゆっくりと会話する時間を作れるかどうかは、自分次第。今は毎日が充実しています。

大久保病院
大変な1年目の先に、必ず叶う“夢”がある。

私の病棟には、循環器、腎臓系、内分泌など、さまざまな疾患の方が入院されます。専門分野を一つに絞る看護も大切だと思いますが、今の私は、病態を幅広く学べる現在の環境がとても気に入っています。循環器系は難しいですが奥が深く、心電図の波形を疾患別に読み取れるようになるにはまだまだ勉強が必要です。腎臓内科では健康な方がドナーとして移植の手術を行うために入院されるケースも多く、病気を持つ患者さんへの接し方とは違う配慮が求められます。内分泌系では糖尿病看護の認定看護師資格を持つ先輩にいろいろと教えてもらうことができ、とても参考になっています。守備範囲が広い病棟だけに、1年目は周囲の先輩たちがどう動いているのか、何をしているのかを把握しきれず、言われるままについていくことでもう精一杯。一人で悩んでしまう性格でもあったので、メンタル面を強く持つことが最初の課題でした。そんな私を励ましてくれたのは、ある難病の患者さんからの手紙でした。「この仕事は辛いと思うけど、頑張ってね」と、満足に動かせない手で一生懸命に書いてくださったその手紙を見ると、今でも「精一杯頑張れば、必ず感謝される仕事なんだ」と看護への想いを新たにすることができます。患者さんから「いつも笑顔だね」とよく声をかけられるようになってきた現在も、その手紙をもらった時の気持ちを忘れないようにしています。今の私が後輩へ伝えたい言葉。「大変な時期は必ずある。でも、それを乗り切った時に、必ず夢は叶う」。

多摩南部地域病院
退院後の生活を必死に考えると、笑顔が見えてくる。

1年目は、患者さんとコミュニケーションをとることに苦手意識がありましたが、日々のケアを通じて患者さんと積極的に関わろうと意識するようにしたことで、今では上手にコミュニケーションをとれるようになったと思います。3年目の今も、まだ先輩からいろいろな指導を受けている立場ですが、自分の経験から積極的に患者さんに関わるように後輩にも助言しています。必ず自信がつきますから。最近、担当した80代の患者さんが印象に残っています。入院前は自宅で療養していましたが、退院後は施設に入ることになった方です。退院後に大きく環境が変わる場合、想像以上に多くの不安があるものです。患者さんだけでなくご家族とも何度も話し合い、退院後の療養環境やどのような生活を送るのが一番なのかを必死に考えました。患者さんや御家族にはそれぞれの思いがあり、看護師はその中立的立場で、両者が納得できるように関わっていくことが大切なのだと学びました。まだ男性看護師は少ないですし、後輩が増えて、聞かれることも多くなりましたから、これからは男性ならではの視点で看護を捉えてみるのも良いかと思っています。